日々更新:ヒートマップで表示-日米主要株式市場指数との相対的強弱を表す、指数間倍率トレンド

投資関連情報
前場引け 大引け
9月07日(火) 07Sep(Caps-Rank-R)-AM 07Sep(Caps-Rank-R)
9月08日(水) 08Sep(Caps-Rank-R)-AM 08Sep(Caps-Rank-R)
9月09日(木) 09Sep(Caps-Rank-R)-AM 09Sep(Caps-Rank-R)
9月10日(金) 10Sep(Caps-Rank-R)-AM 10Sep(Caps-Rank-R)
9月13日(月) 13Sep(Caps-Rank-R)-AM 13Sep(Caps-Rank-R)

過去のヒートマップシートを確認する場合は、下記を参照下さい。

2020年 20年06月 20年07月 20年08月 20年09月 20年10月 20年11月 20年12月
2021年 21年01月 21年02月 21年03月 21年04月 21年05月 21年06月
21年07月 21年08月
見つかりません | ヒートマップで分かるJ-REITの投資口価格トレンド
投資シナリオを再確認。ヒートマップシートの活かし方
投資を行う際、投資テーマを決める➡最適な銘柄に絞り込む➡入口・出口戦略を決めるといったシナリオ作りが重要です。この一連のプロセスでは一般的にチャートによるテクニカル分析が使われます。チャートに代わり、このWEBページで提供しています独自のヒートマップシートでは、投資テーマ分けされた60~80銘柄の相場トレンド(またはトレンドが無い)が、一瞥で判別出来ます。その着目点、使用方法について、解説いたします。

日米株式市場間のモーメンタムを表す指数倍率、ST倍率とIT倍率

JPXが直近で公表している「投資部門別 株式売買状況 東証第一部 [金額] 全 50 社」によれば、海外投資家の売買金額ベースでの占有率は、70.8%です。取引売買高総額では中国市場に見劣りをしますが、海外投資家にとって、流動性の点では、JPXはアジア最大の取引所です。

前回の投稿では、東証時価総額順銘柄のヒートマップシートに米国を代表する4指数を追加いたしました。今回は、米国REIT指数に加え、S&P500指数(Ticker = GSPC)をTOPIXで割ったST倍率と、Nasdaq Composite 指数(Ticker =IXIC)で割ったIT倍率を追加致します。尚、ドル円レートの修正は、次回の投稿で行う予定です。

海外投資家は、日本株投資にあたっては、ST倍率のトレンドに注意を払うと言われています。一方でS&P500指数と比較するよりもNasdaq指数との比較の方が、日本株のトレンドを表すとの意見もあります。よって、今回は、ST倍率とIT倍率を追加いたしました。

10営業日前(2週間前の終値)比較(10 Momentum)

20営業日前(1ヵ月前の終値)比較(20 Momentum)

60営業日前(3カ月前の終値)比較(60 Momentum)

はじめに

NT倍率やST倍率は一般化していますが、TOPIXやS&P500と同じ時価総額加重型株価指数であるマザーズ指数、JASDAQ指数、REIT指数と、TOPIX指数、Nasdaq指数の倍率については公表されることはありませんでした。

NT倍率 Nikkei 225 平均 / TOPIX 倍率 一般化している
マザーズ / TOPIX 倍率 マザーズ指数 / TOPIX 倍率 公表されていない
JASDAQ / TOPIX 倍率 JASDAQ指数 / TOPIX 倍率 公表されていない
東証REIT / TOPIX 倍率 東証REIT指数 / TOPIX 倍率 公表されていない
S&P500 / TOPIX 倍率 米国S&P500指数 / TOPIX 倍率 (米国では)一般化している
Nasdaq / TOPIX 倍率 Nasdaq指数 / TOPIX 倍率 公表されていない

何れの倍率チャートにおいても、TOPIX指数との比較で日経225指数、マザーズ指数、JASDAQ指数、東証REIT指数(以下、4指数と略します)の方が上昇率が高い場合(アウトパーフォームしている場合)は、各倍率はプラスとなります。

4指数が上昇している相場でも、TOPIX指数よりも上昇率が低い場合(アンダーパーフォームしている場合)は、各倍率はマイナスとなります。

TOPIX指数が下落している場合、TOPIX指数の下落率と比較して4指数の下落率が低い場合(アウトパーフォームしている場合)は、各倍率はプラスになります。

NT倍率チャート

出典:野村証券のHP

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日経平均株価(日経平均)をTOPIX(東証株価指数)で割ったもの。両者の頭文字をとってNT倍率と呼び、両指数間の相対的な強さを示している。

日経平均は東京証券取引所第一部(東証一部)の上場銘柄の中から、日経新聞が選んだ日本を代表する225銘柄の株価合計を除数で調整した平均価格のため、株価の高い値がさ株(ハイテク関連セクターなど)の影響が強い。一方、TOPIXは東証一部全上場銘柄の時価総額による加重平均で計算されるため、時価総額の大きい銘柄(内需セクターなど)の影響を受けやすい。そのため、ハイテク関連セクターの株価が内需セクターよりも上昇するとNT倍率が上がり、内需セクターの株価がハイテク関連セクターより上昇するとNT倍率が下がる。(転載了)

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出典SBI証券

NT倍率:2020年3月23日から2020年6月30 日

概ね右肩上がりのチャートであることから、N225指数がTOPIXをアウトパーフォームしていたことが分かります。4月上旬と6月15日前後での短期的下落は、その期間だけ日経225指数がTOPIXをアンダーパーフォームしていたことを示します。

NT倍率:2020年10月29日から2021年3月17日

2020年11月からの1ヵ月間は、N225採用の株価の高い銘柄が上昇した結果、右肩上がりチャート。2021年3月以降の2週間ではチャートは急激に下落していたことから、N225指数がTOPIXに大きくアンダーパーフォームしていたことが分かります。

マザーズ / TOPIX倍率チャート

2020年3月23日から2020年6月30 日

2020年の年間の最安値を記録した翌週、3連休明けの3月23日から6月20日前後まで、マザーズ指数はTOPIX指数を直線的に、且つ50%を超える幅で大幅にアウトパーフォームしていたことが分かります。

著者はJ-REIT市場を中心にトレードを行っています。この指数間チャートを作成してみて初めて1年前のマザーズ市場がTOPIX以上に強い相場であったことを認識しました。

2020年10月29日から2021年3月17日

マザーズ / TOPIX 倍率チャートから、12月下旬から1月上旬までの3週間程度、TOPIXをアウトパーフォームしていたことが分かります。その以外の期間ではチャートが右肩下がりであることから、TOPIXをアンダーパーフォームしていたことが分かります。

JASDAQ / TOPIX 倍率チャート

2020年3月23日から2020年6月30 日

複合チャートからは、店頭株指数がTOPIX指数を一貫してアウトパーフォームしているように見えますが、倍率チャートからは、5月20日頃からの2週間は、JASDAQ指数が急速にアンダーパーフォームしていたことが分かります。

2020年10月29日から2021年3月17日

複合チャートからは、JASDAQ指数は2020年10月以降2021年2月中旬までは緩やかに上昇し、直近でも上昇を継続していることが分かります。JASDAQ / TOPIX 倍率チャートからは全期間で右肩下がりであることから、TOPIXをアンダーパーフォームしていたことが分かります。

東証TREIT / TOPIX 倍率チャート

2020年3月23日から2020年6月30 日

2020年3月19日、東証REIT指数はマーケットが開設された2001年9月以来最大の下げ幅18.51%を記録しました。3連休明けの翌営業日、REIT指数 / TOPIX 倍率チャートは急激に上昇していることから、TOPIXを大幅にアウトパーフォームしていたことが分かります。4月中旬から6月中旬までの倍率チャートはほぼ水平であることから、TOPIX指数と同程度のパーフォーマンスであったことが分かります。

2020年10月29日から2021年3月17日

東証REIT指数 / TOPIX 倍率チャートが2020年11月初旬から12月初旬まで、直線的に右肩下がりであることから、TOPIX指数を大幅にアンダーパーフォームしていたことが分かります。2021年1月中旬から1月末、そして2月10日から2月末までは、TOPIX指数を大幅にアウトパーフォームしていました。複合チャートから分かるように、3月初旬以降、2つの指数は右肩上がりですが、倍率チャートから東証REIT指数 / TOPIX倍率が右肩下がりであることから、東証REITはTOPIXに対し、アンダーパーフォームしていることが分かります。

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