公開中のヒートマップシートを確認する場合は、下記を参照下さい。
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2023年 |
本ヒートマップシートのメリット
投資テーマに沿って投資をする場合、例えば時価総額順、J-REIT、優待銘柄と決めた時、構成銘柄数は、50~70銘柄になります。これら構成銘柄の値動きを一つ一つチャートで確認するには、手間と時間が掛かります。
チャートを使う代わりに、一目見るだけで、注目しているグループの相場エネルギーの強弱と、トレンド(またはトレンドが出ていない)が判別出来るヒートマップシートを作成しました。
一例です。J-REITを投資テーマとするヒートマップシートを確認する場合でも、各投資法人の属するセクター単位で相場エネルギー、トレンドを判別できます。
2月12日終値基準のヒートマップシート。
- 中央部分の物流系REITセクターだけは、トレンドが出ていない。
- 商業系REITが特に強い上昇トレンドが出ている。
下記のようなテーマに沿ったヒートマップシートを作成し、日々更新しています。
- 時価総額順位(公開済み)
- 優待銘柄(消費関連銘柄)(公開済み)
- インフラREITを含むJ-REIT(公開済み)
- 金融(未公開)
- ETF(未公開)
- 国土強靭化(未公開)
- 半導体装置(未公開)
- IPO(未公開)
銘柄ごとに、下記のデータを含みます。
- 現在値・前日比・前日比(%)・出来高
- 10営業日前の終値との単純比較、すなわちモーメンタム(株価での変化、変化率)
- サイコロジカル(注1)
- 上記、勝率(=13営業日に占める上昇した営業日の日数)
- 5営業日(1週間)終値の平滑移動平均との乖離率
- 20営業日(約1ヵ月)終値の平滑移動平均との乖離率
- 60営業日(約3ヵ月)終値の平滑移動平均との乖離率
- 120営業日(約半年)終値の平滑移動平均との乖離率
- 9RSI・14RSI
- 前年同時期の9RSI・14RSI(注2)
- 前回配当権利取り最終売買日の終値からの変化率
- 貸借倍率
- フィボナッチ(年初来高値と安値の値幅に対する、年初来高値から下落位置)( 注4)
- 配当権利取り月
- 年間配当(J-REITでは分配)金額、配当率(注3)
- J-REITシートの場合、NAV倍率、含み益率(出典:不動産投信情報ポータル)
注1)通常のサイコロジカル分析では過去12営業日を対象として算出しますが、ここでは過去13営業日を採用しました。
注2)RSI分析では、終値前日比較の値幅推移(通常は9営業日と14営業日)を基に算出します。このサイトでは、1年前の同月同日から見て将来にあたるRSIも追記しました。特にはJ-REITや優待銘柄の株価推移では、年単位に周期性があるので前年のトレンドが繰り返される傾向があります。
注3)J-REIT取引シートの予想利回り列で#####と表記されている理由は、該当する投資法人が今期分配金予想の発表を取り下げているためです。
注4)フィボナッチの数値は、年初来高値:0%から年初来安値:100%の間で推移します。楽天証券のRSSが提供している年初来高値・安値は、翌営業日の朝まで更新されない為、場中に年初来高値・高値を更新する株価を示現している場合、翌営業日の朝までフィボナッチは、計算上0%以下、100%以上の表示になってしまいます。
変化率に応じた色付け(ヒートマップ)表示
本シートの活かし方
項目名 | イメージ | 着目点 |
現値
前日比較(値幅) 前日比較(%) |
現値と、中央から右手の列の相場エネルギーの強弱を
判断するデータを比較することで、その日の値動きが 事前に想定通りであったか再確認する。 |
|
10営業日モーメンタム
(値幅、%) |
相場エネルギーの短期的な強弱を判断する。
前日比較がマイナスでも、モーメンタムがプラスの場合は、 買い・または売建を控えるといった判断が出来る。 |
|
サイコロジカル分析 | 〇や●の密集度合いから、相場の方向を判断する。〇や●が、
分散して発生している時は、トレンドが出ていない。 その場合、ポジションを取らない、手仕舞いするといった 判断に活かす。 |
|
平滑移動平均と
現値との乖離率 (%) |
短期・中期・長期(半年)のトレンドの強弱を判断する。
5EMA<20EMA<60EMA<120EMA と順列に%が増えている時は、1カ月~半年期間での 上昇トレンドにあると判断できる。 |
|
RSI分析 | 1~2週間程度の期間における相場エネルギーの強弱
を判断する。20%以下で、濃い緑色では、強度の弱気。 80%以上で濃いピンク色では、強度の強気の示す。 |
|
フィボナッチ | 1年期間の高値と安値から、現在の株価位置を示す。
%がゼロに近い場合は、株価が高値圏、100%に 近い場合は、安値圏にあることを示す。 尚、最高値・最安値データの更新が深夜に行われる為、 %が一時的に0以下、100%を超える場合もある。 |
2月8日付日々の投稿から「東証REIT市場の着目点」
着目点-1(商業系REIT=買い目線)
- 10営業日モーメンタムが4法人揃ってプラス(+4.08~+13.18%)
- サイコロの〇の並びが、右手(直近営業日)に集中している。
- 平滑移動平均との乖離が、5EMA<20EMA<60EMA<120EMAと順列でプラス。
- 特に日本リテールは2月分配銘柄なので、4銘柄の中で最も買われている素直な地合い。
着目点-2(物流系REIT=ポジションを取らない目線)
- ピンク色が少ない。
- 緑色がまばらに混じる
- サイコロの〇の連続して現れる数が少ない
着目点-3(ホテル系REIT=買い目線)
- 10営業日モーメンタムが6法人揃ってプラス
- 10営業日モーメンタムがのプラス率が、他のセクターよりも大きい
- 直近のサイコロでは、〇が連続している
- 平滑移動平均との乖離が、5EMA<20EMA<60EMA<120EMAと順列でプラス(いちごホテルリートを除く)。
着目点-4(総合型・複合型REIT=買い目線)
- エスコンジャパンと森ヒルズを除き、10営業日モーメンタムがプラス
- サイコロの〇が集中している。
- サイコロの〇が連続して5個以上並べている法人が多い
- サイコロの〇が、直近に集中している。
再考察
2月8日に行った着目点1~4は、2月9日、10日、12日と直近3営業日では継続中。日本株市場よりも分かり易い上昇トレンドが発生しています。
「買い目線」、「ポジションを取らない目線」は、結果として想定通りの値動きになったことが確認できます。
それでは、2月8日の1週間前、2月1日のヒートマップシートを見て、同じような判断が下せたかどうか、考察してみます。
ここに貼り付けたスクリーンショットからでは、表示がぼやけてしまって投資法人名を判読するのも困難かと思います。個別銘柄(投資法人)の値動きを確認するには、貼り付けましたリンクから、PDFシートもご参照ください。
2月1日と2月8日の比較
- オフィス系REITセクターは、上昇トレンド継続中
- 住居系REITセクターに、上昇トレンドが発生し始める
- 商業系REITセクターに、強い上昇トレンドが継続中
- 物流系REITセクターは、方向感が無い状態が継続中
- ホテル系REITセクターに、上昇トレンドが発生し始める
- 複合系REITセクターに、上昇トレンドが強まる。
- インフラ系REITは、方向感が無い状態が継続中。
日本株の場合、決算発表、新製品の発表、政府機関の承認(新薬の認可)といったサプライズニュースで株価が大きく動くことが多々あります。一方、REITでは、サプライズに該当するようなニュースは無いため、前述のようなトレンドが継続しやすいといった特徴があります。
よって、ヒートマップの色の変化を売買に活かすことが出来ます。
尚、前年RSIの列が、濃い緑色に変化しているのは、2020年2月3週~3月2週に大きな下げがあったことを示します。
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