23年8月株主優待タダ取り用ヒートマップシート

投資関連情報
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投資シナリオを再確認。ヒートマップシートの活かし方
投資を行う際、投資テーマを決める➡最適な銘柄に絞り込む➡入口・出口戦略を決めるといったシナリオ作りが重要です。この一連のプロセスでは一般的にチャートによるテクニカル分析が使われます。チャートに代わり、このWEBページで提供しています独自のヒートマップシートでは、投資テーマ分けされた60~80銘柄の相場トレンド(またはトレンドが無い)が、一瞥で判別出来ます。その着目点、使用方法について、解説いたします。

はじめに

  1. 信用取引が可能な口座を保有していないと使えない売買方法を、説明しています。
  2. ここでは、制度信用貸借銘柄を使った方法を中心に説明します。
  3. 出来高の少ない優待銘柄でこのページの売買方法を使った場合、逆日歩が株主優待で得られるメリット以上に大きくなる(すなわち、損失を出す)リスクがあります。
  4. 取引は、自己責任です。

株主優待タダ取り投資

現物株式を長期間持ち続けて、毎回株主優待を取り続けるという方法もあれば、株主優待だけを頂くというアプローチもあろうかと思います。私は、日頃はトレンドが読みやすく、値動きの緩やかなJ-REITに投資資産を集中させていますが、優待還元率の高い銘柄が多い2月、3月、6月、8月、9月、12月では、株主優待取りの為だけの取引をします。仕掛け後、5営業日から10営業日の短期間で手仕舞いをして、リスクを最小化することを心掛けています。

とはいえ、私の方法は株主優待と売買益の2つを狙う(リスクを取る)方法です。ヒートマップシートの色の変化や信用取組動向に注意を払いながら、現物買い・信用売建仕掛けの取引をしますが、株式市場全体の流れの変化によっては思惑に反することもあります。もし売建玉の評価損が膨らみそうな地合いに変化した場合、損失拡大を防ぐために損切をする必要もあります。

現物と信用売玉を同値で両建てを行い、権利落ちの日に現物渡しで手仕舞いするクロス取引は、日本証券金融の発表まで、逆日歩が幾らになるか分からないリスクはあります。それ以外ではリスクは無い手法ですが、ただ少額投資では売買手数料もかかる為、株主優待券から得られるメリットが少ないです。

余談になりますが、一般信用取引を使えば、逆日歩や株価変動によるリスクを回避して、株主優待を取る方法もあります。一般信用取引は、利用する証券会社が保有している株式を借り、権利落ちの日に現引き方式で返却するという取引ですので、証券会社が保有する現物株数に上限があり、通常は単位株の少額投資になってしまいます。

銘柄のトレンドを探るヒートマップ

株主優待銘柄では、該当する権利取り月の権利取り、権利落ち前後で特徴のある値動きをします。また通常の投資環境であれば、値動きに循環性があります。このことに着目して、優待タダ取り取引用に作りました。既に4年間ほど使っていますが、高い勝率で優待タダ取り+売買益を得ています。

ポイントは、現物株の権利落ち分のマイナス分を、信用売玉分の手仕舞いによる売買で取り戻すという事です。地合いによって売り建てと買い戻すタイミングがカギになります。以下「株主優待株アノマリー、3月、6月、9月、12月の配当取り権利日前後は安い」の項で、その具体的なタイミングを解説します。

シートがカバーしているデータ

  • 現在値・前日比・前日比(%)・出来高
  • 10営業日前の終値との単純比較(株価での変化、変化率)
  • 20営業日前の終値との単純比較(株価での変化、変化率)
  • サイコロジカル(注1)
  • 上記、勝率(=13営業日に占める上昇した営業日の日数)
  • 5営業日(1週間)終値の平滑移動平均との乖離率
  • 20営業日(約1ヵ月)終値の平滑移動平均との乖離率
  • 60営業日(約3ヵ月)終値の平滑移動平均との乖離率
  • 120営業日(約半年)終値の平滑移動平均との乖離率
  • 9RSI・14RSI
  • 前年同時期の9RSI・14RSI(注2)
  • 年初来高値、年初来安値
  • 信用倍率
  • 逆日歩
  • 売り残
  • 買い残
  • 差し引き(マイナスは、売り残が多いことを示す)
  • 配当落ち日
  • 予想分配金
  • 年間配当率

注1)通常のサイコロジカル分析では過去12営業日を対象として算出しますが、ここでは過去13営業日を採用しました。

注2)RSI分析では、終値前日比の推移(通常は9営業日と14営業日)を基に算出します。このサイトでは、1年前の同月同日から見て将来にあたるRSIも追記しました。例えば23年2月17日の前年RSI9は、22年2月18日からの9営業日、それぞれの前日比終値比較の変動幅から計算したデータです。株主優待銘柄の株価推移は、特定の個人株主が毎年同じ投資行動を取る傾向が強いため周期性:半年・前年のトレンドが繰り返される傾向があります。よって1年前のRSIを見ることで、今年の株価推移をある程度は想定することができます。

RSIの説明

RSI(Relative Strength Index)は、日経株価指数や特定の個別株の株価トレンドが強気なのか弱気なのかを数値で表すテクニカル分析手法です。私のヒートマップでは、以下の色付け設定をしています。

直近で強気の流れ・弱気の流れなのはサイコロジカル分析の〇●の並び方で視覚的に分かりますが、過去の流れを変えるような大幅な株価の変化の場合は、〇●だけでは表現できません。

例えば、〇〇〇〇〇は5営業日連続高を意味しますが、6営業日に大きな下げとなり、〇5つ分で上げた株価幅を1日で打ち消したとしても、サイコロジカルでは〇〇〇〇〇●と表示されます。この欠点を補うために、RSIを併記しました。

RSIの計算方式は、こちらを参照ください。(出典:カブコム証券)

株主優待株アノマリー、3月、6月、9月、12月の配当取り権利日前後は安い

優待株アノマリーになりますが、3月、6月、9月、12月の配当権利落ち日前後の数日は安い傾向があります。

このことに気付いてからは、

  • 優待権利取り銘柄の現物買いは権利確定日の引け間際
  • 上記現物株の手仕舞いは翌日の寄り前の成り行き注文

と決めています。1日にも満たない数時間、現物株を保有していることになります。

信用の売り仕掛けは、1年前のRSI指数の変化をヒートマップを確認しながら決めています。この1年間では、権利取り日前の1週間程度は、株価が高い位置にあること多いです。このアノマリーを使って

  • 5日営業日前(通常、1週間前)の寄り成りで売り建て
  • 権利落ち日から3営業日の寄りの手仕舞い

以上のタイミングで信用売買を行ってきました。この仕掛けでは、現物売買での権利取り翌日の株価落ちマイナス分を埋めて売買益を得ることが多いようです。

以下が、2020年6月優待株売買の結果です。

両建を行った場合、現物保有による配当は、信用売建で発生する「配当調整金」で相殺されます。

この場合の売買は、SBI証券を使っております。

日々の優待取りシートに付きましては、上部プルダウンメニューの日々データから参照してください。

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